旧約聖書

旧約聖書と新約聖書

キリスト教会の信者が心のよりどころとする書物といえば『聖書』です。
しかし、この聖書には「旧約聖書」と「新約聖書」という2種類のものがありますね。

もし書店などで「聖書はありますか?」などと聞けば「旧約ですか?それとも新約?あるいは二つ一緒のものですか?」などと聞かれることもあるかもしれません。

現在、一般的に手にすることができる聖書の多くは、旧約聖書と新約聖書が一つにまとめられたものであることが多いようです。

このことからもわかる通り、現在『聖書』といえば、旧約聖書・新約聖書の両方を指している場合がほとんどです。

 

聖書に描かれる救世主

では、旧約聖書・新約聖書とは、どういったものなのでしょうか。
旧約聖書にせよ、新約聖書にせよ、まず知っておいてほしいのは旧約・新約の「約」は、契約の「約」であって、翻訳の「訳」ではないということです。

漢字も違いますからそんなの当たり前という人も多いでしょうが、この「約」の解釈については、聖書についての理解の中で、意外と誤解されていることが多いです。
ここから言えるのは、旧約聖書には古い(旧い)契約が含まれ、新約聖書には新しい契約が含まれているということです。

旧約聖書には、主にイスラエルの民の歴史が描かれます。
神がイスラエル人を選び、イスラエル人によって全人類を救おうとしたという内容が描かれ、イスラエル人の祖であるアブラハムとその子供たち、ヤコブからはじまるイスラエル12部族のことなどが歴史として描かれていきます。

さらに、12部族の中にはユダ族出身のダビデという王がいます。旧約聖書では、このダビデの家系の中から人類の救世主=メシアが誕生するであろうという約束が記されています。

このあと、新約聖書の中では、イエス・キリストこそが旧約聖書の中に記されている救世主=メシアであるということが描かれていきますが、古くからユダヤ教を信仰してきたユダヤ人たちは新約聖書に描かれているようにイエス・キリストが救世主であることは認めていないのです。