教会の起源

教会は建物ではない

私たちは一般的に「教会」というと、教会建築、建物のことを指すことがほとんどだと思います。

「結婚式を教会で挙げる」とか「教会に礼拝に行く」「〇〇教会のステンドグラスがきれいだよ」という具合に、なんの疑問もなく「教会」という言葉を使用しているでしょう。

しかし、現代のような立派な教会の建物は、ほとんどが中世以降に作られたもの。
キリスト教が今のように大勢の信者を持たなかったキリスト教初期の時代(2000年近く前の話となりますが)には、教会の建物などは存在せず、信者たちは個人の家に集まって信仰を深めていたと考えられます。

したがって、キリスト教初期には「教会」は存在していなかったのか?というと、そうではなく、キリスト教を信仰しようという人々の集まりこそが「教会」として考えられていたといわれています。

つまり、キリスト教初期の教会とは、建物を意味するのではなく、キリスト教を信仰する人々の集まりや、一人一人の信者を示す言葉だったのです。

 

教会とペンテコステ

聖書の中にも「その家にある教会によろしく伝えてください」というような一節があります。「その家にある教会」とは一体何なのか?

教会を建物を考えてしまうと、意味不明の一節になってしまいますが、教会=信者という風にとらえると理解ができます。この教会のはじまりを考える際に、重要な出来事としてペンテコステがあります。

ペンテコステというのは旧約聖書の中で「七週間の祭り」とされるもので、ペンテコステの日には各地から大勢の人々がエルサレムに集まります。
イエスが十字架に架けられたのもこのペンテコステの期間でしたが、イエスが天に召されてからのち、エルサレムに集まったイエスの弟子一人一人の頭上に聖霊が舞い降りるという出来事が起こりました。
その結果、聖霊が舞い降りた一人一人が、教会として生きていくことになったのでした。

やがて教会となった一人一人が、地域教会とも呼ぶべき「信仰の場」を作り出し、現在のような教会の立場を作り出したと考えられます。