会衆制

直接民主制に近い

会衆制においては、各教会に聖職者である牧師がいますが、その牧師が一般の信徒よりも上位に位置づけられているわけではありません。

牧師も一般の信徒も全て平等という扱いになっています。
一般の信徒にはない権限が牧師に与えられているわけでもなければ、牧師が一般の信徒を教え説くといった風潮も薄いのが会衆制の教会で見られる特徴です。

教会運営に関する意思決定を行う場合にも、牧師と一般の信徒は対等な立場として扱われます。

監督制や長老制と比べてキリスト教の中でも平等主義の強い制度だと言えるでしょう。

そして、監督制と長老制においては、地域ごとに各教会の上位に位置する組織が設けられていますが、会衆制においては、そういった上位機関が存在しないのが大きな特徴です。

通常は、神学教育を受けており、聖書の内容を理解し解釈できる者が牧師になります。

ただ、教会の上位に位置する機関が存在しないため、各教会の一般信徒が自分たちの教会の牧師を選ぶという形です。
どちらかと言うと直接民主制に近い制度だと言えます。

 

個人主義的な制度

会衆制を採用しているキリスト教の教会においては、牧師の選出に関しても特に制限はありません。
信徒の大半の人に信任されている人であれば、正規の神学教育を受けていない人を牧師にしても問題ないということになります。

そして、聖書の解釈は、各教会の牧師により大きく異なることもあります。
ただ、必ずしも牧師の解釈に従わなければならないというわけではありません。

自分で納得できる解釈をして信仰して行くことが可能です。
そのため、個人主義的な色彩が強いと言えるでしょう。

牧師と一般の信徒が対等な立場であるのと同様に、会衆制を採用している教会同士の関係においても、お互いに優劣はありません。他の教会に所属する牧師や信徒も平等です。

中には教会同士でお互いに協力や連携を図っているところもありますが、教会の規模に関わらず対等の関係を保っています。

ただ、その協力や連携はあまり強固なものではなく、お互いに干渉し合うことはほとんどないのが特徴です。